車はどれだけ水に強いのか?
こんにちは、亀ちゃんです。
今年は今月に入ってから、全国各地、いたるところで大雨の被害が発生しているようです。
連日のように大雨のニュースが報道されていて、水しぶきをあげながら走っている、お決まりの映像を目にすることもしばしば。
はたして、車はどのくらいの水深まで大丈夫なのでしょうか?
よろしければ、皆さんもどのくらいまで大丈夫なのか、予想しながら読んでいただけると幸いです。
まずは水深がフロントガラス付近まであった場合。
アンダーパスのような所へ、急激に車で突っ込んでしまった場合、車は浮いてしまうと思われます。
当然、タイヤは路面に設置する事が出来なくなり、前進、後退はおろかハンドルさえ効かなくなってしまいます。
なので、そこからは動くことが出来なくなり、もし川のような流れがあるところですと、そのまま流されてしまいます。
次に車にダメージを与える水深は、ボンネットの少し下くらいだと思います。
車のフロント部分、ボンネットとグリルの間には、エンジンの空気の取り入れ口があります。
ここまで水が達すると、エンジンの吸う力によって、空気もろとも水がエンジン内部に入り込んでしまいます。
水は圧縮できず、体積は小さくならないので、ピストンの上昇を妨害し、エンジンに深刻なダメージを与えてしまいます。
意外と深くても大丈夫と思った皆さん、安心するにはまだ早いです。
更に低い位置ですと、ドアの半分くらいではないでしょうか?
ドアは半分くらい水に浸かると、水圧で開けなくなると言われています。
それなら窓から脱出すれば良いと、思う方もいらっしゃると思いますが、現在、乗用車の大半はパワーウインド装着車です。
パワーウインドのモーターは、大体ドアの半分くらいの高さに設置されているので、モーターが水に浸かると電気回路がショートして、窓を開閉出来なくなります。
水深がドアの半分の高さになってしまうと、車外に出るのが非常に困難になります。
懸念すべきものは、まだまだあります。
それは床面を少し超えたあたりでしょうか。
上記では車が浮くと書きましたが、車は完全密封ではないので、大して時間がかからない内に沈み始め、たちまち車内に水が入り込んできます。
シートに座った状態での膝の高さから、床面の高さの間には、エンジンのコンピュータが設置されています。
エンジンのコンピュータは、エンジンが回転するための制御を行っているので、水没すればたちまちエンストしてしまいます。
以上は一発アウトの例を挙げましたが、もっと低い位置でも注意すべきものがあります。
それはブレーキです。
乗用車の多くに採用されているディスクブレーキは、タイヤの中心くらいの高さにあります。
当然、防水対策は施してあるのですが、水に浸かってしまっていると、ブレーキのピストンに錆が発生し、固着してしまうとブレーキが作用しなくなります。
また、未だに軽自動車などに採用されている、ドラムブレーキは直径がタイヤの約半分程あります。
ですのでドラムブレーキの下端はタイヤの直径の4/1程度です。
ドラムブレーキはその構造から、一旦、水や異物が入ってしまうと、中々、外に出にくくなっています。
水や異物が入ってしまうと、錆びて動きが悪くなったり、性能が著しく低下してしまう可能性があります。
ドラムブレーキに関しては、冠水した道路を走行した後は、後日、分解整備をする必要に迫られる事になります。
冠水した道路では、風や対向車の影響で、水面が波打つ事も予想されます。
そうなると更に水深が浅い所でも、車はノーダメージではいられなくなります。
さて、皆さんの予想と比べて、いかかでしたでしょうか?
多くの皆さんが、思っていた以上に車が水に弱いと感じた方が、多かったのではと思います。
最近は短時間に、多量の雨が降るのは珍しくなくなってきました。
車は資産とも呼べる、高額なものです。
一か八かで賭けるような金額ではないと思いますので、情報を的確に収集し、人も車も早めに避難するのが必要なのではないでしょうか?
それでは、また。
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