整備事例ご紹介します⑤

query_builder 2026/09/29
整備事例

こんにちは、亀ちゃんです。


今月は問答無用の5連休があって、お出かけされた方もいるのではないでしょうか?


当社では、稼働日数が減っても、仕事の数は減らない為、連休後、バタバタしております。


そんな中、急にお電話いただいた内容の話。


何やら右前のタイヤが回りづらく、異常に熱いとの事。


更に何件も断られたのちに、当社へご連絡いただいたのだとか。


当社も予定が詰まっておりましたが、状況が状況なだけに放置するわけにもいかず、お引き受けする事に。


実際に車を診てみると、見事にブレーキがロックしていました。


フロントキャリパのオーバーホールは、特に難しいものではないのですが、何故こんなことになってしまうのかが問題です。


以前のブログ(整備事例ご紹介します①)で触れましたが、ブレーキオイルは水分を吸収しやすい性質があります。


放置すればブレーキの内部が、錆つくのは当たり前のことなのです。


それでは今回のお客様は、放置していたのでしょうか?


答えはノーで、車検の時にブレーキオイルを交換したことになっていました。


本来ならブレーキが錆ついて、固着することなんてありえないのですが、固着してしまう理由はブレーキオイルを全量交換していないからです。


ブレーキオイルを交換するには、エンジンルームにあるブレーキオイルタンクに新しいブレーキオイルを補充しながら、ブレーキペダルを踏んで、末端から抜くという方法を使っています。


ブレーキはパスカルの法則を使っています。


つまり断面積の小さいピストンを動かすと、つながっている断面積の大きなピストンが動かされ、断面積の比によって、元の力よりも大きな力が働く原理を使っているのです。


しかし、力が大きくなるのに反して、動く量は少なくなってしまいます。


話をブレーキに戻すと、断面積の小さいピストンをペダルで踏み込んでも、大きなピストンの末端から抜け出るブレーキオイルは少量しか抜けません。


これを何回も繰り返すことで、徐々に古いオイルは新しいオイルに押し出されることになるのですが、まだ古いオイルが残っているにもかかわらず、作業をやめてしまうと全量交換したことにはならず、ブレーキの固着が発生するのです。


ちなみに、このお客様は大手タイヤ量販店で、車検を受けておりました。


話は変わりますが、先日、当社で新車を購入してから、21年間ご使用されたお客様が、車を乗り換えるとの、ご連絡をいただきました。


この車はずっと当社にて車検を受けていただきましたが、一度もキャリパをオーバーホールしないまま、お役御免になりました。


改めてメンテナンスの重要性を、考えさせられた事例だったと思います。


それでは、また。




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