意味が分かると怖い話

query_builder 2025/10/29
整備事例

こんにちは、亀ちゃんです。


急に気温が下がり、暖房も使い始めるころになりました。


当社でもスタッドレスタイヤが、動き始めてきています。


さて、今回はこんな事があっていいのかと思うようなお話。


当社に来られているお客様ならご存知の事なのですが、当社ではブレーキに関しては一切妥協する事はありません。


というのは、ブレーキの不具合は人命に直結するからです。


そんな当社にブレーキオイルの交換はできますか?との問い合わせが来ました。


勿論、交換は出来ますが、何処の工場でも車検整備の際には、少なくてもブレーキオイル交換はしているので、車検以外でブレーキオイル交換は必要ありません、とお答えしたのですが、とにかく車を見て欲しいとの事でした。


実際、車や整備記録簿を見てみると、ここ数回は「車検の○○」という所で受けていたのですが、なるほどブレーキオイル交換の記録がありませんでした。


お客様が言うのには、家はいわきにあるのですが、仕事の都合で北海道に単身赴任しているとの事。


当然、冬は雪道を走行するので、車の下廻りは錆が酷く、ブレーキオイルを抜くボルトも錆び付いているので、ブレーキオイルの交換が出来ないと説明を受けたとの事でした。


当社でもドレンボルトを緩めなくては、ブレーキオイルの交換は出来ないので、最悪ドレンボルトがなめたり、折れたりする危険がある事を説明した後、緩めてみる事にしました。


浸透剤をかけつつ、ゆっくりボルトを回していると、意外とすんなり回す事が出来たので、無事ブレーキオイルを全量交換する事が出来ました。


普通、ブレーキオイルは古くなると、麦茶のような色になるものですが、今回抜いたブレーキオイルは、やや緑がかった色になっており、明らかに水分のようなものが混入していました。


つまり当社へ来るまで、水分が混入していたブレーキオイルで、公道を走っていたことになります。


ブレーキオイルに水分が混入すると、錆が発生してブレーキが固着してしまう可能性があるだけでなく、ブレーキそのものが利かなくなってしまいます。


ブレーキは回転エネルギーを、摩擦熱に変換する事で減速しています。


ブレーキ全体が摩擦熱で熱くなりますが、ブレーキオイルも例外ではありません。


水分は100℃で沸点に達し、気体に変わります。


つまりブレーキオイルに、空気の粒が混在する事になります。


液体は押し縮めようとしても、縮めることは出来ませんが、空気は圧縮する事が出来てしまうので、ブレーキペダルを踏んでも途中の空気が潰れるだけで、力がブレーキの末端まで届かなくなるので、ブレーキが利かなくなります。


長い下り坂では、ブレーキを使い過ぎないようにと言われるのは、ブレーキに熱を貯めすぎないようにという意味です。


下り坂を下ってきたら、ブレーキが利かなくて民家に突っ込んだ、というニュースをたまに目にする事が有りますが、原因はブレーキオイルの水分の混入が原因だと思います。


それほどブレーキオイルのメンテナンスは大事だと思っているのですが、ボルトが錆び付いているのを理由に、交換を怠る業者が存在し、平気でお客様に車を使わせているなんて、当社は信じられません。


今回のお客様が事故に会う前に、当社へ来て頂けたことが、本当に良かったと思います。


それでは、また。




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