年明けから3連発!!

query_builder 2025/01/14
整備事例

あけましておめでとうございます、亀ちゃんです。


本年もよろしくお願いいたします。


今年は年明けから、ニッ〇ン車で右往左往する事になってしまいました。


しかも、全てディーラーが影響していると思われるものばかり。


まずはその第一弾。


先月初旬に、当社でタイヤ交換をした車の、ホイールのナットが緩んだとの事。


他店のディーラーに入庫された為、当社では現状を確認できていないのですが、お客様は作業にミスがあったのではないかと疑ってるご様子。


そう思われてしまうのは、仕方がないとも思いますが、当社では交換作業を行った者とは別に、私が必ず増し締めを手締めにて行っています。


人が行う事なので100%間違いないとは断言しませんが、締め忘れしづらい方法を取っています。


そもそも、もし当社がナットを締め忘れたとしたら、1ヶ月も走行出来ないはずなんですが・・・


考察するに今までタイヤ交換をする際に、ナットを締め過ぎ続けた結果、ボルトが伸びてしまっていて、きちんと締めても緩みやすい状態に、なってしまっていたのではないかと思われます。


しかし、問題なのは緩んでしまった事より、今後の対処の仕方が重要になってきます。


多くは二度と緩まないように、更に強い力で、締め付けてしまいがちになります。


しかし、これでは伸びかけているボルトを、更に伸ばす事となり、今度はボルトが折れる恐れが出てきます。


正解は、ボルトナットの状態をきちんと確認した後、再度規定トルクで締め付け、一定期間走行後、緩み点検を行い、もし緩みが再発していたら、ボルトナットをセットで交換すべきだと思います。


今回のお車は、ずっと同じディーラーで整備してきたため、ボルトが伸びてきている事には否定的ですが、当社としてはきちんと申し送りをした為、適切な処置にてお客様の安全を守って欲しいものです。


こういった案件があると「当店ではトルクレンチを使用しています」と得意げに話す整備士がいますが、意外と使う目的や、使い方を知らずに使用している整備士を、良く見かけます。


もし、このような話が出たら「トルクレンチは何故使わなければいけないのか」と質問してみてはいかがでしょうか?


例を挙げれば、エアー工具でナットをガチガチに締め付けた後、カチッと音がするまでトルクレンチを締め付ける方向に回しても、既に締め過ぎている為、意味を成しません。


正しい使い方は、少しナットを回しながら、規定トルクまで締め付けるというものです。


この少しナットが回る事が、重要なのです。


トルクレンチは「ナットを緩まないように締め付けるもの」ではなく「ナットを締め過ぎないようにするもの」です。


さて、貴方の担当の整備士は、トルクレンチの正しい使い方を把握していますか?


それでは、また。



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