整備事例ご紹介します②

query_builder 2022/08/03
ブログ
ラジエーター

こんにちは、亀ちゃんです。


今回も前回に引き続き、整備事例をご紹介します。


今回はエンジン冷却系です。


実は新規のお客様が、持ち込まれるトラブルの中で一番多いのが、エンジン冷却系なのです。


一口に冷却系と言っても、症状は様々で、

 ・冬場、ヒーターがなかなか温まらない

 ・エンジン回転が高くなった

 ・水温計が高い

 ・車の下に水がこぼれた跡が出来る

 ・エンジンルームから煙が出る

 ・エンジンがかからない

といったものです。


しかし、これらの症状の車の共通点が、長い期間エンジン冷却水を交換していないという事です。


エンジン冷却水は水とLLC(ロングライフクーラント)を混ぜて使用しています。


LLCの効能は

 ・凍結防止(気温が0℃以下になっても凍らない)

 ・錆止め防止

 ・沸点を上げる(水温が100℃を超えても沸騰しない)

などがあります。


冷却水が古くなっても、凍結防止効果は割と保たれますが、錆止めや沸点上昇の効果は、時間の経過とともに劣化していきます。(車を使う、使わないに関わらず)


古い冷却水を使い続けると、車はほとんどが金属で出来ている為、内部が腐食して穴が開いて水漏れを起こしたり、はく離した錆が水路を塞いでしまったり、冷却水が沸騰して冷却水が外に吹き出したりして、結果エンジンを正常に冷却できなくなり、エンジンにダメージを与えてしまいます。


現在のエンジンは本体の周りに、沢山の部品がついており、エンジンオーバーホールすると高額な費用が発生します。


つまりエンジンがダメージを受けると、ほとんどが廃車となってしまいます。


少し車に興味ある方ですと、「今の車はSLLC(スーパーロングライフクーラント)を使っているから交換しなくても大丈夫」と言う方もいると思いますが、それでも劣化はどうしようもなく、経験上、錆びなくてもラジエーター内部に結晶のようなものが、へばりつくことが有ります。


具体的にどのくらい、冷却効果が損なわれているかは分かりませんが、そのような付着物もない方がいいに違いないと思います。


当社は2年ごとの交換をお勧めしておりますが、記録簿を確認して、前回の車検で冷却水を交換していない場合は、次回の車検での交換を検討されてはいかがでしょうか?


ちなみに当社既存のお客様は、冷却水系のトラブルが無い為、約25年程修理した記憶がありません。


ちょっとしたメンテナンスで、大きなトラブルを回避できる一例ではないでしょうか?


それでは、また。





 

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