整備事例ご紹介します②
こんにちは、亀ちゃんです。
今回も前回に引き続き、整備事例をご紹介します。
今回はエンジン冷却系です。
実は新規のお客様が、持ち込まれるトラブルの中で一番多いのが、エンジン冷却系なのです。
一口に冷却系と言っても、症状は様々で、
・冬場、ヒーターがなかなか温まらない
・エンジン回転が高くなった
・水温計が高い
・車の下に水がこぼれた跡が出来る
・エンジンルームから煙が出る
・エンジンがかからない
といったものです。
しかし、これらの症状の車の共通点が、長い期間エンジン冷却水を交換していないという事です。
エンジン冷却水は水とLLC(ロングライフクーラント)を混ぜて使用しています。
LLCの効能は
・凍結防止(気温が0℃以下になっても凍らない)
・錆止め防止
・沸点を上げる(水温が100℃を超えても沸騰しない)
などがあります。
冷却水が古くなっても、凍結防止効果は割と保たれますが、錆止めや沸点上昇の効果は、時間の経過とともに劣化していきます。(車を使う、使わないに関わらず)
古い冷却水を使い続けると、車はほとんどが金属で出来ている為、内部が腐食して穴が開いて水漏れを起こしたり、はく離した錆が水路を塞いでしまったり、冷却水が沸騰して冷却水が外に吹き出したりして、結果エンジンを正常に冷却できなくなり、エンジンにダメージを与えてしまいます。
現在のエンジンは本体の周りに、沢山の部品がついており、エンジンオーバーホールすると高額な費用が発生します。
つまりエンジンがダメージを受けると、ほとんどが廃車となってしまいます。
少し車に興味ある方ですと、「今の車はSLLC(スーパーロングライフクーラント)を使っているから交換しなくても大丈夫」と言う方もいると思いますが、それでも劣化はどうしようもなく、経験上、錆びなくてもラジエーター内部に結晶のようなものが、へばりつくことが有ります。
具体的にどのくらい、冷却効果が損なわれているかは分かりませんが、そのような付着物もない方がいいに違いないと思います。
当社は2年ごとの交換をお勧めしておりますが、記録簿を確認して、前回の車検で冷却水を交換していない場合は、次回の車検での交換を検討されてはいかがでしょうか?
ちなみに当社既存のお客様は、冷却水系のトラブルが無い為、約25年程修理した記憶がありません。
ちょっとしたメンテナンスで、大きなトラブルを回避できる一例ではないでしょうか?
それでは、また。
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