整備事例ご紹介します①

query_builder 2022/07/06
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Rカップキット

こんにちは、亀ちゃんです。


当社は、ほとんど一般修理(車検以外の時に故障を修理する事)が入庫しません。


しかし、お客様が調子が悪いのを我慢して乗っている訳ではなく、特に異常がない為なのだとか。


そんな当社の数少ない整備事例の中から、整備した事例をご紹介します。


お客様データとしては、新車で購入後、3回目の車検で当社に初めて入庫されました。


前回、前々回は購入した会社で車検を受けていたが、車検費用が高いと感じたため、今回当社に車検を依頼したとの事。


私は嫌な予感がしつつ点検してみると、案の定、リヤのブレーキが錆び付いており、ほとんど動かない状態に。


通常、こうなったら部品交換なのでしょうが、そこは長年やっている町工場なので、慎重に分解して内部を研磨。


摩耗していると思われる、ゴムの部品だけ交換して、作業完了となりました。


すると見違えるぐらい、ブレーキの動きがスムーズになりました。


でも、このような事は、特にこのお客様だけではなく、他社で車検をやっていたお車はよくある事なのです。


これは定期的にブレーキオイルを交換しない、もしくは、交換がいい加減にしかしていない場合に、このような状態になります。


いずれも整備担当者の知識不足、技術の未熟によるものだと思われます。


ブレーキオイルはオイルと名前はついていますが、実は空気中の水分を吸収してしまう性質があるのです。


ブレーキオイルが多量の水分を含んでしまうと、パイプやシリンダーを錆びさせて、動きが悪くなるだけではなく、ブレーキオイルの沸点が下がってしまい、気泡が発生しやすくなることで、ブレーキペダルを踏んだ力がブレーキに伝わらず、ブレーキが利かなくなってしまいます。


たまに坂道を下ってきたトラックがブレーキが利かず、何かに突っ込んだなんてニュースで報道されることが有りますが、原因はブレーキオイルのメンテナンス不足ではないかと思います。


さて、当社のお客様の話に戻りますが、作業中の写真をお見せすると「乗っていて全く気付かなかったが、まさかこんな状態になっているなんて」と大変驚かれていました。


そして請求書をお渡しすると、「ブレーキをオーバーホールしたのに、総額は今までとほとんど変わらない」と、更に驚かれていました。


私は「そもそも車の消耗品は価格が低めに設定されていますし、当社のような経費を使わない会社は、1時間当たりのアワーレートを低く設定できます。例え同じ金額だとしても必要なメンテナンスをしっかりやっておけば、安心してお車に乗れると思いますよ」とご説明しました。


お客様は私の説明にご納得されたようなので、私も一安心したのですが、お客様が帰ろうとしたとき、突然「うわぁぁぁぁぁぁぁ」という絶叫が。


何事かと近づいてみると、道路へ出ようと一時停止しようとして、いつも通りにブレーキを踏んだところ、ブレーキが利きすぎて、カックンブレーキになってしまったとの事でした。


リヤのブレーキが利きづらくなっていた為、自然とブレーキペダルを強く踏み込む癖が、いつの間にかついてしまったのでしょう。


その後、そのお客様は当社の常連さんとなって頂いています。


車はメンテナンスをするときは数千円で済みますが、故障してしまうと数万円かかる場合もあります。


逆にお金で済めば良いのですが、ブレーキが故障すると、自分や他人の命を脅かす事にも繋がります。


メンテナンスをしっかり行う事が、以外にも車にかかる費用を抑えることが出来るのです。


それでは、また。









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